ICEからiceへ(今回は個人的なネタですが・・)
ICEというアーティストをご存知だろうか?
ICEは、
ほぼすべての楽曲のプロデュース・作曲・作詞・アレンジを手がける
ギタリスト宮内和之と
ヴォーカリスト国岡真由美からなる2人組。
オレが敬愛し、尊敬する、Favorite Musicianです。
そして、宮内は30年来のつきあいの友人でもあります。
その宮内は
2007年12月に癌のためこの世を去りました。
それから約2年、
ICEはiceとして、
新たな一歩を踏み出しました。
彼らは、昨年11月に約3年半ぶりのライブを行いました。
宮内の代役のギタリストは起用せず、
真由美さんと
長年一緒にやってきたバンドメンバー(Ds、B、Key)との4人編成で。
このカタチのICEをiceと表記することにしたそうです。
昨年11月に引き続き、2回目のライブを見てきました。
確かに、彼のいないICEは
物理的には、ギターが抜けたので、
その分の音は減っているのは当然なんだけど、
それ以上に
Grooveはまったく別物でした。
同じ曲を、
同じドラマー、同じベーシスト(2人とも超一流)が
演奏しているのだけけど、
まったく別物なのです。
以前レコーディングに関する質問をしたときに、
彼が言った言葉を思い出しました。
「ICEのレコーディングでは、
ドラマーはクリックはほとんど聴かずに、
ギタートラックのモニターをあげるようリクエストしてくるんだよね」
なるほどね。
”ICEのGrooveは宮内のギターそのもの”
だったということを
あらためて思い知らされました。
そのギターを失った今、
ICEのGrooveが別物になるのは当たり前で。
でも、それは新しい一歩でもあると考えます。
オレの中でも、
ん〜、何ていうか、
リセット(?)ができた気がしています。
別物として、
ポジティブに受け入れる踏ん切り(?)がついたというか。。
音楽は試行錯誤を繰り返し、
その中から一筋の光を見つけ、
それを信じて、前に進んでいくものだと思っています。
宮内の遺した音楽を継承しながらも、
新しいiceが、前に進めていってくれると期待しています。
そして、これからも応援してしていきたいと思います。
kei.s